これ、100ぺんくらい読みたいわ!
「これ、100ぺんくらい読みたいわ!」
1回読むなり、2年生の男の子はそういった。
いかたこようちえんで、きつねが
「ばけますよ ばけますよ
ようちえんがばけますよ」
と、唱えると
園舎が魚になり、園児も先生も魚になる。
何度も呪文を唱えて
今度はおばけやしきと、おばけになったり
虫の幼稚園になったり。
この本のおもしろいところは
一人ひとりの子どもたちに
ストーリーが用意されていること。
どんなに化けようと普通に遊び続けている
子どもたち。
服は一緒のままなので、
どの子がどの子かちゃんとわかる。
一人
「この子に決めた!」
という子をずっとおっていくと、
滑り台滑ったところで
ぶつかってけんかをはじめてたり
ページをめくるたびにストーリーが進んでいく。
毎回一人えらんで
どこをどうあるいて、何が起きたか追って楽しめる。
どうやってこの絵本が書かれたかも
わかるページがあったり
後半にかけてダイナミックになっていったりするので
何度読んでも飽きずに楽しめる。
100ぺんくらい読みたいわ!
私もそう思う。