となりの読書会。

となりの読書会。

読書会っておもしろい♪ 大阪府豊中市で開催しているママ向け、子ども向け読書会の記録と 、子どもとの遊びネタ、手作りおもちゃ、おもしろい本の話などを書いてます。 お子さんを喜ばせたいママ、 読書が好きな人、ぜひのぞいていってくださいね。

これはもはや、『読む映画』である

 

波の上のキネマ

波の上のキネマ

 

 

増山実さんの新刊

「波の上のキネマ」

 

昨日の夜から読み始めたけど

読むのが止められなくて

寝不足。

 

今日の朝からずっと読んで、

今しがた読み終わりました。

 

はぁ。すごい読了感。

 

発売されて以来

あらすじが書かれているのを見るたびに

目をそむけてきた。

 

なんの前知識もなしに読みたかった。

 

知ってるのは、兵庫県尼崎市の街の映画館の話ということだけ。 

 

街の映画館の話を読んで

昔のことを思い出した。

 

小さい頃、阪急の池田駅にあって、いまはもうどこにあったのかもわからない映画館に、初めて映画を見に行ったときうれしかったなぁ。

大きなスクリーンで見る

キティちゃんとか、ケロッピーに夢中になった。

小さな頃のうろ覚えの記憶が、蘇ってきてとても懐かしい気持ちになった。

 

宝塚が舞台だった前作「風よ僕らに海の歌を」を読んだ時には、子供の頃よく行った宝塚ファミリーランドを思い出した。

  

増山さんの本を読むと、懐かしさとか、その時の楽しさとか、いろんな幸せな記憶が湧き上がってくる。

 

 

尼崎と別の地名が出てきた時、

『今作は、そこで起きた「あのこと」をメインに書いたんだな、きっと』

と思ったが、全然違った。

 

そこに行ったことはあるのになぁ。

こんなことがあったとは、

何も知らなかった。

 

知らない人だらけだと思う。 

 

どうしてこういうものを

題材にかけるんだろう。

  

これまでの本も全部 

ノンフィクションではなく、フィクションの小説を読んでるのに、何度にも及ぶ綿密な取材や事実を元にしているので「こんなことがあったなんて!」といつも驚かされる。

  

そして、読んでいると 

目の前にある風景や、そこにいる人々の様子がありありと映像となって

頭の中に浮かぶ。

  

一つの同じストーリーを、

読んだ人一人ひとりが

違う映像で見るんだろう。

  

 

小学生の時何度も見た

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』

を、最近またみることがあった。

  

話はまるで違うけど

この映画を見た時みたいだ。

 

 

ハラハラドキドキしたり、心臓がきゅっと縮みそうになったり、人間模様に心が揺さぶられる。

  

増山さんの本はただの本じゃない。

これはもはや

「読む映画」

だと思う。

波の上のキネマ

波の上のキネマ

 

 

お題「どうしても言いたい!」

お題「最近見た映画」

 

お題「好きな作家」