となりの読書会。

となりの読書会。

読書会っておもしろい♪ 大阪府豊中市で開催しているママ向け、子ども向け読書会の記録と 、子どもとの遊びネタ、手作りおもちゃ、おもしろい本の話などを書いてます。 お子さんを喜ばせたいママ、 読書が好きな人、ぜひのぞいていってくださいね。

文明の利器に甘え、ピザトーストをいただく背徳感

「自分も、もっとチャレンジしていきたい」

そう思うのは、どんな時だろう。

 

私は、どんなジャンルであっても

自らの道を突き進んで

チャレンジしてきた人の話を読んだり

聞いたりすると

「自分も、もっとチャレンジしていこう」

と、最初の一歩を踏み出す勇気や、元気をもらえる。

 

なんとなく気持ちが落ちている時に、

何かにチャレンジしてる人の本を読みたいなぁと思って

本屋さんで見つけたのがこの本だ。

 

『ゼロからトースターを作ってみた結果』

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)

この本は、大学院生のトーマス・トウェイツさんが

0から、トースターを作っていく過程が

事細かに描かれている本だ。

 

この表紙のドロドロとした物体。

銅線むき出しだが、プラグもちゃんとついている。

 

彼は、普通に買えば500円で買えるトースターを

分解して仕組みを知り

原材料を0から集め、加工し

このトースターを作り上げた。

 

それは時間にして9か月

移動距離3060キロ

約15万円を費やして作られた。

 

読んでいてワクワクしてくる

私にはとてもできない(普通はできない)チャレンジだけど

人のチャレンジを見ていると、ワクワクしてくる。

 

0から作るって、どれくらい0から作るのか。

 

まず、最初に彼は鉄を作ります。

 

鉄を作るためには、原材料が必要だ。

 

鉄の原材料って・・・・

 

まずは、鉱山に行って、鉱石を得るところから。

 

 そこから!!!?

 

鉄鉱石をゲットしたら、次はそれをとかして

鉄を抽出し、叩いて加工するために

炉を作る。

 

だけど、一筋縄ではいかない。

 

炉を破壊させたり、

母親の電子レンジをぶっ壊したりしながら

なんとか鉄を抽出、加工していきます。

 

彼は本気だ。

 

どこまでも本気だ。

 

なのに、なんでこんなにおもしろいんだろう(笑)

 

プラスチックの本体はどうやって作るんだろう。

銅線は?

イカってなに?

 

何度壁にぶちあたっても

トースター完成に向け、

突き進んでいく彼の姿はかっこいい。

 

この本は写真もいっぱい。

 

最初に分解した市販トースターの部品と

彼が作りあげた部品の写真がのっている。

 

へにゃへにゃで心もとない

彼が作った部品だけど、

これを0から生み出したんだと思うと

尊敬してしまう。

 

無謀にも思えるチャレンジをやりとげる。

ここまでのチャレンジ精神を

持つことができるだろうか。

 

文明の利器に甘え

ピザトーストをいただく背徳感

この本を読みながら、彼に尊敬の念を抱きつつ

おやつにピザトーストをいただく。

 

うまー。

ピザトーストうまー!

 

0からトースター作ってる人の本を読みながら

なんかすみません。

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トースターって便利だよ。

ほんとすごいよ。

 

ダイヤル回しただけで

パンが焼けちゃんだもんなぁ。

 

自分で作れないものを

誰かが作ってくれていて

私たちはお金をだせば、

その製品を買うことが出来る。

 

この電化製品、どうやってできたんだろう。

捨てるときには、どんな道をたどっていくんだろう。

 

そんなことに思いをはせたことは

これまでなかった。

 

彼はこのチャレンジを通して

環境への影響、

問題提起もしている。

 

ものすごいチャレンジの本であり

おもわず笑っちゃう本でもあり

真面目に考えたくなるのが

この本だ。

 

さぁ、タイトルにある通り、

このトースターを作った「結果」は

どうなったのか?

 

パンは焼けるのか?焼けないのか?

 

結果を見れば

「ブラボー」

と称賛の拍手を送りたくなる。

 

この結果、

見届けてみませんか。

 

おやつに、ピザトーストを用意して。

 

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)