大好きすぎて、紹介できなかった本たちー年末年始の読書にいかがですか?
大好きな本ほど、
なかなか紹介できないものだ。
そういって、ずっと紹介できずにきた
大好きな本たちが
「早く紹介しろ!」
「おせーよ!」
「ほんとに大好きなんだろうな!」
と、デモを起こし始めた。
このままじゃまずい。
これじゃあ、ゆっくり新年を迎えることができない。
その場しのぎの対応で申し訳ないが
ごくごく簡単にだけ
紹介させてもらうことで
このデモから逃げようと思う。
我が家のベスト7・・・というわけではないですが
大好きで言いたいことがいっぱいありすぎて
なかなかまとめられなくて
紹介できない本たちです。
それがこちら。
でーでん。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/06/07
- メディア: 単行本
- 購入: 26人 クリック: 1,077回
- この商品を含むブログ (183件) を見る
はじめて読後にスタンディングオベーションした本。
3000円くらいするが、赤い布張りに蛇の絵の表紙、
中の二色刷りの美しさ、魔法のように
本の中に引き込まれてしまうこの物語を考えれば
3000円でも安い。
というか、安い文庫の上下巻ではこの本の
すばらしさを本当にあじわうことはできない。
現実にここにあるこの本が物語の中にでてくるからだ。
『「はてしない物語」を読んでいる主人公』とともに
「はてしない物語」の中に引きずり込まれてしまう。
大人になってからでも、本当に読んだ方がいい。
又吉のエッセイは本当に面白い。
読書会では、本のあらすじだけ話す人より、
自分の体験交えて話す人の方が
人となりがわかっておもしろかったりする。
この本はまさにそんな感じ。
3〜5ページのエッセイの最後に
ほんの数行でエッセイにからむ1冊の本を紹介してくれる。
本の紹介はそれだけなのに
読みたくさせられる。
又吉さんの人となりの面白さ
文章のうまさを存分に味わえる1冊。
あのものまねのコロッケさんが書いた本で
小学校の道徳の副読本になったとなれば気になる。
「あおいくま」は、コロッケさんが
子供の頃にお母さんから教えられた言葉。
あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな
の頭文字だ。
母子家庭で貧乏でも
明るく、しっかりものな
お母さんのエピソードがおもしろい。
この言葉をずっと大事にして
モノマネ王になったコロッケさん。
テレビのイメージとは全然違った。
この本読んで、コロッケさんのことが好きになった。
コロッケさんのおかあさんみたいなカッコいいお母さんになりたいものだ。
私もこの言葉を大切にしたい。
主人公の桃さんはバツイチ。
勤め先が倒産になった頃に
おばさんが入院し
世話をするために生まれた町に戻ったが
おばさんには嫌味を言われてしまう。
これは児童書なのかと思う設定。
小さな図書館で、司書として働き始めた桃さんは
図書館で、絵本から出てきた裸の王様に出会う。
この本は
絵本の中の主人公が、
自分の本を読んでくれた子は今どうしているのか、
その続きを知りたいと、桃さんに依頼してくるお話。
ほんわか暖かく面白い話だと思ってたけど
最後は泣かせてくる。
大人が読んでも面白い。
児童書、あなどれん。
天真爛漫なよつばは、とうちゃんと2人暮らし。
ご近所さんや、とうちゃんの友達とのやりとり、
よつばの子どもらしくて、むちゃくちゃなところが
おかしくてしかたない。
べたな子育て漫画とかじゃ無いので
子どもがいない人でも楽しめる。
好きすぎて、よつばと!展に行って、この本の人気キャラ
ダンボーの人形も買って来てしましました。
北海道の赤平にある町工場で
リサイクルのパワーショベルにつけるマグネットを製造している植松さん。
そこでは、もう一つ、宇宙開発の仕事もしている。
世界に3箇所しか無い無重力実験施設の一つはここにある。
植松さんは、儲けるために宇宙開発をしているのではない。
「どうせ無理・・・」という
人の可能性を奪い、人の心を殺してしまう言葉をなくすために
みんなが諦めてしまう宇宙開発の夢を自ら実現してしまったのだ。
この本や、この動画を見てほしい。
いろんなことを諦めて暗くなっている心に
きっと火を灯してくれる。
講演でここまで心を動かされることはなかなかないと思う。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
- 購入: 41人 クリック: 434回
- この商品を含むブログ (298件) を見る
この本、子供の頃に読むのと
大人になってから読むのとでずいぶん印象がちがうようで
子どものときにも読んでおきたかったなぁと思う本です。
時間泥棒に時間を奪われた大人たちは
イライラ、効率ばかりもとめて
心をなくしてしまったかのよう。
時間泥棒から時間をとりもどすために
浮浪児のモモは立ち向かいます。
時間という、実態の掴めないものを
すごくうまく、おもしろく物語の形で表現してくれている。
時間泥棒の怖さや、美しいシーンの描写にほれぼれする。
時間をなくして心を失っていないだろうかと
自分を振り返るきっかけになる一冊です。
さぁ、これでデモ隊のみなさまには
ご納得いただけましたでしょうか。
先ほどの声は収まったものの
やや不服といった表情をされております。
「いつか本当にちゃんと紹介させていただきますので!
とりあえず、今はこれで申し訳ございません」
「逃げるんですか!?」
「はい、逃げます!へば!!」