図書館で読む本の幅が広がる分類番号検索
「図書館に本を借りに行くけど
行く棚はだいたい決まっている」
という人は多いんじゃないでしょうか。
図書館は、自分の興味のある本を
探すことが多く
行く棚も少し偏りがち。
でも、もっと図書館を使って
自分の興味の幅を広げたりできないかなー。
そんな人に
今回は分類番号を使った検索で
自分の興味を広げたり
図書館をプラプラ散歩するような
楽しみ方をご紹介。
効率的な探し方の紹介ではないので
そこんとこは、ご了承くださいませ。
蔵書検索
図書館で、今興味があることについての
本を探すとき大抵の人は、
蔵書検索の書名欄に
キーワードをいくつかいれて
検索するのではないでしょうか。
たとえば、
「ブログの書き方」を知りたい時には
書名の検索欄に
「ブログ 書き方」
と入れて検索すると思います。
すると、2件本がヒットしました。
「見込み客が増える儲かる
ブログの書き方講座」
どちらかといえば、こっちが読みたいけど
あいにく貸出中。
残念。
いつもは、ここで、諦めていました。
でも、ほんとは、
私が読みたかった本はあるし、
似たような本を探すこともできるんです。
ここで、検索した本の横に書かれている
675という、分類番号を見ました。
この数字は、本のジャンルとか
住所みたいなものだと聞きました。
この棚に行けば、似た本があるかもしれない!
図書館に貼られている分類番号付きの
書棚の地図を見て
675の棚に行きました。
675の棚を見ると
他にもブログの本がありました。
さっきの本と似た本がたくさんあります。
こうやって、探してた本が
ドンピシャでないときでも
同じ分類番号の棚を見に行けば
似た本は見つけられます。
そこでおもしろい本に出会えればラッキー。
ただ、私が読みたかったブログの書き方って
こういう集客目線のじゃないんだよ。
もっと文章術というか、
読んで楽しんでもらえるような
そういうブログの書き方の本はないのかなぁ。
分類番号
司書の資格勉強をしてから
分類番号というものを知りました。
以下ホンマに勉強したんかいという
ざっくり説明ですが、すみません。
蔵書検索の画面には
「分類検索」や「分類参照」の
ボタンがあります。
そこを押すとこんな表が出てきます。
図書館の本の背表紙に
3桁(もしくは、4桁)の
数字が書いてありますよね。
あれが分類番号です。
3桁の数字を使って
3桁目の数字が1次区分(大分類)、
2桁目の数字が2次区分(中分類)、
1桁目の数字が3次区分(小分類)、
というような感じで
本のジャンルを数字で
分類してくれています。
先ほどの本は、675でした。
この表を見ていくと、
675という数字の
3桁目の6は、
1次区分 6類産業
の6であることがわかります。
3桁目が6で、2桁目が7の
2次区分 670をみると
「商業」
と書かれています。
次は1桁目です。
670の産業の中の何に分類されているのか。
3次区分表をみると
675は「マーケティング」となっています。
つまり、675の数字の意味は
産業の中の
商業の中の
マーケティングのジャンルに
分類された本ということです。
どうりで、675の棚に行っても
集客の本ばかりでてくるわけです。
目当ての本はみつかるか
この分類表、眺めているだけでも
自分が知らなかったジャンル名をたくさん
知れて、結構おもしろいです。
この表を見て、自分の読む本の幅を広げるのも
おもしろいとおもいます。
さてさて、ブログの書き方の本は
見つかるでしょうか。
うーん。
8類言語あたりがあやしいなぁ。
810日本語のー
お、あったあった。
「816 文章 文体 作文」
これかな(*´▽`*)
蔵書検索してみよう。
クリックして分類に816の数字が入った状態で
「ブログ」と書名キーワードを入れて
検索!
おー、でたでた(*´▽`*)
「読ませるブログ」
そうそう、こういうのが読みたかった。
ブログに限らず、816の棚にいけば
おもしろい文章の書き方の本などが
たくさん見つかるはずです(*´▽`*)
分類表を眺めてみよう
眺めているといろいろ
気になるジャンルがあります。
「049雑著」
なんだろうと思って見に行ってみると
雑学集やクイズ本
笑っちゃう研究が載ってる
イグノーベル賞の本や
笑う科学 イグ・ノーベル賞 (PHPサイエンス・ワールド新書)
- 作者: 志村幸雄
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/10/21
- メディア: 新書
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こちらも、学生の生協への
変な質問や、要望に
切れ味のいいおもしろ回答をしてくれる
「生協の白石さん」の本などがありました。
- 作者: 白石昌則,東京農工大学の学生のみなさん
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が好きな、ちょっと読んで
「ふっ」と笑える系の本が
たくさんありました。
分類表みなかったら、
この棚を見に来ることはなかったと思います。
915の「日記 書簡 紀行」も気になる。
エッセイって日本のしか読んだことないけど
964のスペイン文学の中の
「評論 エッセイ 随筆」
ってどんなだろう。
自分の中になかったジャンルを見つけて
好奇心が湧いてきます。
読む本の幅を広げてみたい人は、
ぜひぜひ、分類表や、分類番号も
見てみてくださいね。
思いもよらない本との出会いを
楽しめるようになり、
自分自身の知識や興味もぐんぐん
広がっていきますよ。