積極的に発言できるようになりたい人におすすめの絵本―『教室はまちがうところだ』
言いたいことはあるのに、
人前で意見を言うことができない。
的はずれなこと言うかもしれないし
恥ずかしいから黙ってよう。
変な目で見られたくないしなぁ。
でも、ちゃんと言えたら
どうなってたかな。
何か結果が変わってたかもしれない。
言いたいこと言える積極的な人に
なれたらいいなぁ。
大人でも、子どもでも
そんな人たちに読んでもらいたいのが
この絵本です。
- 作者: 蒔田晋治,長谷川知子
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
教室はまちがうところだ
1945年〜1985年に
小中学校の先生をしていた
蒔田晋治さんの詩を元に
2004年に絵本が出来ました。
この本を読むと
・人前でも発言してみよう
・失敗してもいいから
チャレンジしてみよう
と、思わせられます。
間違った意見をどんどん言おう
この絵本では
「まちがったってなにがおかしい。
あたりまえじゃないか」
というように、
「まちがってもいいんだよ」と
いうことを教えてくれます。
意見を言えないのは
いつも正しく間違いのない答えを
言わないといけないと思っているから。
誰も意見を言わなければ
ちっとも伸びてはいけない。
ドキドキしながらやっと発言しても
あとからあーいえばよかったなぁと
後悔してしまう。
でも、それでいい。
何度も繰り返すうちに
言いたいことが言えるようになる。
はじめから、うまくいえるはずがない。
そんなことが書かれてます。
ほんとそうだなぁ。
人前で何かを言うって、
実践と練習が必要ですよね。
怖がって何も言わず
人前で話す練習をしてこなかったから
言えなかっただけ。
最初は失敗しながらでも
恐れずに話していけば
意見を言えるようになっていく。
意見を言えない自分と
意見を言える自分だったら
やっぱり、意見を言える自分の方が
いいなと思う。
誰かの意見だけで決まったことに
誰もいないところで
ぶちぶち文句だけ言うなんて
そんなの嫌だもんなぁ。
思ってることがあったら
どんどん、言っていこう。
意見が言いやすい場とは
間違えてもいいから言ってみようと思うには
周りの環境も大事。
この本では聞く側、
一緒に学ぶ側の姿勢も書かれています。
自分が発言しやすくなるには、
人にも発言しやすい場を
作っていかないといけない。
発言しやすい場ってどんな場だろう。
まちがいだらけのぼくらの教室
おそれちゃいけない
わらっちゃいけない
安心して手をあげろ
安心してまちがえや
まちがったってわらったり
ばかにしたりおこったり
そんなものはおりゃあせん
こういうこと、学校で言ってもらえたら
うれしかっただろうなぁ。
ばかにしてきたり、
怒ったりする人の前で発言するのって
嫌だもんなぁ。
私は読書会に4年間参加してきましたが、
読書会ってほんとに発言しやすい場だなぁと
思います。
学生時代から長いこと
自分を締め付けていた
人前で話すことの恐怖心は
読書会で消えました。
読書会では、
どんなにつたないことや、
まとまりのないことを言っても
誰も批判や否定をしません。
暖かく「うんうん」と
うなづきながら聞いてくれる。
大きな安心感があります。
「ここなら、何を言っても大丈夫」
そういう安心感のある場でなら
話すことって恐くないんだと知りました。
とはいえ、
仕事の会議や、
就職活動などで
怒ってきたり
批判してくる人の前で
発言しなきゃいけない人もいると思います。
そこに恐怖心があるなら
まずはぜひ、
自分が安心できるコミュニティの中で
発言することを練習して
慣れてみてください。
怖いと感じる場所でしか発言してないと
言いたいことも言えなくなりますが、
安心できる場で喋りなれることができれば、
今まで怖いと思っていた場でも
すっと言葉が出るようになってきます。
喋りなれるには安心できる場から
スタート。
そして、
みんなに発言してほしいなぁと思う側に
なった場合には
笑顔であいづちしたりして
安心できる雰囲気を作っていきたいですね。
学び合い、伸ばし合い
安心できる雰囲気の中で
意見が活発に出るようになると
お互いの意見を尊重できるようになります。
そうなると、
たくさんの発言内容からの
学び合いはもちろんのこと、
円滑な人間関係を作る方法など、
人として大切な多くのことを
学べるようになってきます。
人の意見を尊重していくと
人の嫌なところより
いいところに気づくようになります。
そうすると、お互い
大切にしあえる人間関係ができます。
安心し合える場で、発言し合えば
どんどん、周りに
自分の好きな人たちが増えてきます。
そういう関係の中で学び合えるのって
ほんとに豊かで幸せなことです。
学び合い、伸ばし合いの
温かいサイクルができあがります。
まとめ
・安心できる場でどんどん
発言することに慣れる
・間違うことを恐れずに、数を打つ
・お互い安心し合える場を作っていく
こんなことを実践していけば
きっと、積極的に発言できる人に
なっていけます。
自分が喋りやすい場所を見つけて
ぜひ実践してみてくださいね。
最後に
アマゾンのおすすめレビューをご紹介。
この本の星5つのアマゾンのレビュー
( 結構下の方にあるので
スクロールしてください)に
「あの頃この詩に出会えた人生に感謝したい」
というタイトルのレビューがあります。
『563人のお客様がこれが
役に立ったと考えています』
( 2018.1.15現在)
と、見たこともない数字がついてる
名レビューです。
感動して泣きそうになりました。
素晴らしい名文です。
よかったらそちらもぜひ
読んでみてくださいね。
- 作者: 蒔田晋治,長谷川知子
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (19件) を見る